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毒入りブルーベリー

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手帳は続く 第十六回 〔吸血鬼映画愛〕

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ダイキ君に借りた現代版吸血鬼映画「ニア・ダーク」。
こないだ観たばかりの「僕のエリ」が素材や盛りつけにまで神経を注いだ高級料理であるならば、こちらは無骨でパンチの効いた“まかない飯”みたいで、ガツンとした旨さがあった。
あの白昼の銃撃戦シーンの見事なパワーバランス!そして光と影!

きったねぇ言葉の連発が呼吸みたいに自然な、ビル・パクストン扮する好
戦的ヴァンパイアの神懸かった小悪党ぶり。
テレ東の「午後のロードショー」な雰囲気満点。 (吹き替えでも見たいぜ)
ベテラン吸血鬼達のなりきり演技も突出してて、リーダー格のジェシー(エイリアン2のロボット役)はビルとは対象的に激シブで、この人の無言の凄みは岸辺一徳並みに怖くて震えがくる。
あとは、カメラマンがターミネーターを撮った人だったせいか、いろいろ彷彿させるアクションシーンが始終琴線振れまくる。(ターミネーター自体がどことなくSFヴァンパイアといえなくない?僕だけ?)

吸血鬼の設定って、改めて考えてみると本当良く出来てる。不老不死で超人並に強いかと思えば、太陽光が弱点で夜の世界でしか生きていかれなかったり、生き血を吸う描写とか、人間から吸血鬼に変わる上での葛藤とか…絵になるストーリーの宝庫だ。そんな料理し甲斐があるこのジャンルは作り手のセンスによって今後もまた、傑作が生まれていくんだろうな。

あんまし関係ないけど、メイキング特典に出てたキャスリン・ビグロー監督が「ハート・ロッカー」を撮った同一人物と思えないほど、20年前の彼女はヴァンパイア級の美しさで、びっくり。





ニアダーク 月夜の出来事
ぼくのエリ 200歳の少女
by yanomichiru | 2010-08-20 23:45 | 映画・漫画
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